オンライン講義のススメ

Howdy.

rice59.hatenablog.com

以前、出来るだけ早く卒業するために、ということでオンラインの講義について触れましたが
なぜ、オンラインの講義を履修するのがよいのか
どのクラスでオンラインを履修するべきなのかについて説明したいと思います。

というわけで今回は私の勧めるオンライン講義の取り方です。

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初めの2年
アメリカの高校で後述するAPクラスを履修したりしていないなら、アメリカの大学での最初の2年間は基本的に
日本の高校の内容です。

文系科目はこの限りではありませんが、
アメリカは高校までは半分お遊びみたいなものなので(偏見)
日本の中学校でやる内容をやっていたりします。

よく聞く話で、このクラスはhard過ぎるとか、assignmentが多すぎるとか学生が文句を垂れるのに対して(主にRateMyProfessorという教授の評判を書き込むサイトで見られる)Come on, this is a college course.とかThis is not a high scool class. Be prerpared!などと反論されるというのがあります。

日本だと、高校と違ってお遊びじゃないんだぜこの講義は。なんて言葉を聞くことがあるのでしょうか。

優秀な生徒はAPクラスというもので高校生の内に、
この大学の初めの2年にあたる一般教養を終わらせてきます。

しかし、日本の高校で履修したものがアメリカの大学で単位として認められる可能性は非常に低いです。
あったとしても、試験受けて受かったらいいよ。というのが精いっぱいでしょう。
いくらTOEFLなどのスコアを満たしていても、日本の高校を出ただけの日本人がこれを突破するのは簡単ではないと思います。

つまり、
センター試験の全ての科目、全部英語で出題されたら解けますか?
ってことです。

というわけでアメリカの大学で受けなおしになるパターンが多いと思われます。

理系科目
基本的に、高校の内容を英語で復習するだけになります。
まあ、なんと時間の無駄なんでしょう。
しかし、理系専攻ならこの成績が大事になるので怠けるわけにはいきません。

理系科目はその多くがLabとセットになっているため、オンラインで履修できない場合が多いです。
諦めて全部教室で受けてください。
しかし、内容は全部わかっているはず、英語になっただけです。
苦労することは無いでしょう。

数学なら
生物、化学、物理などと違って理系科目でもオンラインで履修できる可能性が高いのが
数学です。
文章題なら少し戸惑うかもしれませんが、ちょっと数学用語の英語を勉強しておけば苦労することは無いでしょう。
数学が苦手でないなら、の話ですが。

教授によっては電卓使用OKのクラスもあります。
私にとっては衝撃でしたが、ああ、だからアメリカ人は数学出来ないのかと思った瞬間でもありました。(偏見)
まあ当然、電卓がないとまず解けないような問題が出てくるんですけどね。

でもやっぱりアメリカ人は全体的に数字に弱い気がするんですよね、
「メディカルスクールに行くんだ」って言っていたまあまあ優秀な学生が
5+6を電卓で計算しだしたときには言葉が出ませんでした。笑

数学が得意なら、もはやオンラインではなく試験を受けるだけで単位が取得できるCLEPをお勧めします。
これがお金も時間も最も節約できます。
しかしCLEPの問題点は試験の点数がGPAに反映されないこと。
合格か不合格かだけが成績証明書(transcript)に反映されます。

まあ得意ならほぼ確実にAが取れるでしょうから、履修してGPAを上げることもできるでしょう。
逆に数学が苦手でAが取れなさそうな人はCLEPで数学の単位を取れば
ギリギリだろうが満点だろうが合格すれば
同じ「成績のつかない単位」になるので、その選択肢もあるでしょう。
(CLEPはPCソフトの電卓が試験中に使えます)

つまり理系科目は
以上で述べたように、理系科目はオンラインで攻略することが最善とは言えませんし、
そもそもできないものが多いです。

では、オンラインを活用するのはどんな科目か。
多くの文系科目です。

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必修の文系科目
たいていどの大学でも、Core Curriculum(コアカリキュラム)というのがあります。
これはいわゆる一般教養に当たるもので、専攻によって変わりますが
文系科目は大体誰でも同じようなものです。

ではこの文系のコアカリキュラムにどんな科目があるのか。
Composition、History、Political Science、Psychology(本来理系に当たるんでしょうが勉強の内容的にここでは文系とします)、
などに加えて、Artなどの芸術科目があります。

Compositionというのは英作文のことです。

この中で、是非オンラインでとりたいのが歴史と政治学
アメリカの歴史、アメリカの政治のシステムに深い興味があってその基礎からしっかり学びたい。
というなら、まあ普通の講義を履修すればいいと思います。

でも、特に理系の専攻だったら、アメリカの歴史やら政治やらの勉強に時間取られたいですか?
教室での講義だろうがオンラインだろうが内容は一緒なので、
やる勉強量は一緒ですが、週に3時間教室に座っていないといけないのは大きなロスだと思うんです。
それプラス、課題、レポート、試験勉強ですからね。

教室で講義受けた方が覚えが良いという人もいるでしょう。
それにオンラインは自分に厳しく勉強できない人にとっては勧められません。
しかし基本的に自分の好きな時間に勉強すればいい、というメリットは大きいです。

つまりこれは、クラスを多く履修したい人にとっては持ってこいの利点なわけです。

オンラインの講義の仕組み
そもそもオンラインの講義ってどんな感じなのか。
別に教授が講義している動画を見たりするわけではありません。
まあ、そういうパターンのもあるんでしょうが、
多くは自主勉強です。

たいてい各大学がオンラインのシステムを持っていて、
そこに教授からこの教科書のここからここを読んで勉強しておきなさい。とか
このPower Pointを見て勉強しなさい、とか
この日までにQuiz1~5を各自で勉強して受けなさい、とか
私が質問を出すから教科書を参考にしてレポート形式で書いて提出しなさい。とか。

基本的にやり取りはその大学オンラインシステムの中で完結します。
(examは日程をあらかじめ決めて教室で受ける場合もありますが)
Quizもそのシステム上で受けられますし、課題の提出もシステム上か教授にメールする形で行われます。

オンライン上でトピックを決めて、
クラスメイトとディスカッションさせる教授も少なくありません。
教室に行かなくていいだけで基本的には普通の講義とそれほど変わりはありません。

オンラインと組み合わせて
決められた曜日、決められた時間、お気に入りの教授、
限られた条件の中で履修の組み合わせを考えなければいけません。

あなたの身体はひとつしかないのですから
どこかの魔法学校の生徒のように時間を巻き戻せるなら話は別ですが、
その教室にいなければいけない、というのは多くの講義履修を考えるうえで大きな制約になります。

そこでオンラインの出番です。
オンラインのクラスは決められた時間に教室に行くことは必要ありませんから、
絶対に講義の時間が重なることはありません

オンラインの方が簡単かどうか、
オンラインの方が勉強しやすいいかどうか
人による、としか言えませんので
あくまでも多くのクラスを履修するための素晴らしい手段
と考えて下さい。

私が最大で1学期に取ったクラスは7クラス23単位。
この内2クラス6単位がオンラインでした。
つまり決められた時間に教室にいなければいけないのは実質5クラス17単位。
5クラスなら他の講義との時間の重なりも避けて履修登録するのも
そこまで難しくはないでしょう。
5クラス15単位は割と多くの学生がこなしているスケジュールですから。

オンラインの講義があるのは
歴史や政治学だけではありません。
オンラインといってもすべてがオンラインで完結するとも限りません。
上述のように科目や教授によってはexamは学校で受けろ、という場合もあります。

オンラインの講義があなたにとって合っているかどうかもわかりません。
しかし、最大の利点、「教室にいなくていい」を利用しない手はないでしょう。

12単位だけの履修で3単位分をオンラインにすることもできます。
自分に合った方法で、オンライン講義の履修を活用してください。

というわけで、オンライン講義の話でした。
Have a good one.

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