アメリカの大学システム~何クラス取ればいいんだ編~

Howdy.

以前の記事で アメリカの大学システム~学期編~ - アメリカでライス大盛り~英語ができない日本人のテキサス留学記~

4年で卒業したいなら各学期15単位の履修が必要になる、と言いました。
まあ、夏学期を取らない前提ですが。
卒業までにどれだけの期間がかかるか、というのはかなり大きな問題です。

学費、生活費全て支給の奨学金で賄われているなら話は別ですが、
留学最大のネックになるお金の問題
最大の節約方法は、治安が最悪だろうがボロボロのアパートに住むことでも、ひもじい食生活を送ることでもなく
留学をさっさと終わらせることです。

奨学金でも期限が決まっていたりもするでしょうし、年齢等を考えてもさっさと卒業するのは悪いことではないでしょう。
私個人の持論を述べれば、アメリカの大学学部で学べることなんて、名門大学でもそんなに大したことはありません。
そんなところで時間をかける位なら、さっさと飛び級して大学院へ進学したり、職に就いてしまったり、あるいは自身でビジネスを始めたりした方が
よっぽど有意義でしょう。

というわけで、今回はさっさと卒業するために、各学期何単位取ればいいんだ?という話です。

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まずはルール確認
F-1ビザの留学生は学部で各学期最低12単位、大学院で9単位取る必要があります。
基本的にF-1のステータスを保持するためにSummerの学期は講義の履修が必要ありません。
が、例外があります。
それは留学がSummerから始まる場合。
Fallにapplyしたけど英語のスコアがちょっと低くてサマースクールで英語の勉強しに来い、って場合などがこれにあたりますね。
Summerは最低でも学部で9単位、大学院で6単位の履修が必要です。

4年で卒業
4年間で大学を卒業する、というのは日本の感覚です。

冒頭で飛び級!?と思った方もいるかもしれませんが、
こちらでは別に4年以上かかる人もたくさんいますし、逆に4年かけなくても卒業できます。
日本の大学と違って、卒業論文というものが基本的に存在しないので、ゼミに入ったりなんてこともありません。
つまり、ただ必要な単位を取ればそれで終わり、なんです。
簡単に聞こえますか?

まあ、日本の大学とどちらが卒業が難しいかと聞かれても、
私は日本の大学に通ったことがないので比較できませんが、
日本の友人たちに話を聞く限りでは、文系なら圧倒的にアメリカの方が大変
理系なら分野次第ですが、日本の方が面倒が多い、イメージです。

文系科目はとんでもない量のリーディングとレポートを課せられることがほとんどです。
それが専攻ともなれば、さぞかし大変でしょう。

理系は、日本と違って基本的にゼミに入って研究する時間がないのでひたすら勉強です。
レポートはもちろん、グループワークやプレゼンテーションなんかもあったりしますが
研究活動は基本的に大学院に進学してからするもの、
学部の内にするのは超優秀な生徒くらいです。

当然、超優秀でない生徒も超優秀を装って研究活動をしたりしますが、小学生の読書感想文かな?とさえ思える内容だったりすることもしばしば...

さっさと卒業、だけを考えれば速くて2年半もあれば卒業可能だというのが持論です。
まあ、なかなかそんなうまくはいきませんが。

12単位ってどれくらいキツイ?
大学院になればそれぞれの専門課程を詳しくやっていきますし、速く卒業なんてことよりも研究で結果を残さないといけなくなるので、
以降は学部(undergraduate)の話とします。

学部の留学生が最低限履修しなければならない12単位。
3単位の講義なら4クラス、4単位なら3クラス。

私が初めて迎えたアメリカでのセメスター
どれくらいなのかわからなかったので4クラス13単位を履修しました。
3単位が3クラス、4単位(Lab含む)が1クラスなので週に15時間(Labは3時間で1単位)の講義があったことになります。

感想は、「正直ぬるい」でした。
各クラスそれなりに課題、レポートが出されましたし、毎回クイズがある講義もありました。
成績は全てA、且つ、ぬるすぎたのでCLEPと呼ばれる試験を受けるだけで単位の取得ができる試験勉強+受験(3単位と4単位)で、結局合計20単位取りました。
(CLEPについては別に紹介します)

留学生でUndergraduate Reserchとか、インターンとか、なにかその先につながるものならまだしも、
大学の飲食店でバイトする、とかは留学の目的を考えると私はどうかと思いますが、
まあ、バイトする人もいるでしょう。
バイトしながらだと私の感想はまた別の話になるかもしれません。

バイトしてないのを基準に考えれば、12単位は私にとっては2週間先の講義の内容まで予習できるくらい、の難易度でした。
よほど苦手な科目が重なっていたり、レポートが大量に出されるような科目が重なっていなければ
勉強に追われて、てんやわんやなんてことにはならないのが、この12単位です。

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では15単位は?
生徒に最低15単位の履修を義務づけている大学もあるそうです。
(後からドロップはできる)
各学期の授業料を15単位分で設定してしているところも多いですね。

3単位の講義なら5クラス分。
4単位のクラスなら4クラスでちょっとオーバーするくらいですね。

残念ながらFall、Springいずれでも15単位履修した経験がないので
5週間で講義の終わるSummerで14単位取ったときを参考にしてもらえばと思います。

といっても5週間で14単位取ったわけではなく、
最初の5週で7単位(3単位+4単位)、次の5週で同じく7単位。
計10週で14単位です。

5週なので平日は毎日、同じクラスの講義がありました。
当然、次回のクラスまでの間隔が短いので宿題は少し大変でしたが
逆に時間が空かないので内容を忘れることは無い。
特別大変だとは感じませんでした。

当然、12単位よりは大変でしょうが、
同じく特別苦手なクラスや課題が大変なクラスが重ならなければ
「もう無理、寝る暇もない」なんてことには絶対にならないのが15単位です。

夏はどうする
Springが終わったら夏休み。存分に休みを楽しむのも良いでしょう、一時帰国するのも良いでしょう。
アルバイトに励んで生活費の足しにするのも悪くないでしょう。

しかし、今回は「さっさと卒業する」ための記事ですから、
夏学期もちゃんと履修してください。(大学院進学へ向けてGREなどの勉強に集中する期間にする、などの過ごし方もありますが)

(大学によってルールが違うのかもしれませんが)
留学生がF-1ビザのステータスを保持するのに12単位の内、
最低9単位以上がface-to-faceの講義でなくてはいけません。
一般的にオンラインのほうが楽だと言われていますが
最低9単位はその楽だと言われているオンライン以外の講義を取る必要があります。

しかし、そのルールが適応されないのが夏学期。
(夏学期から留学を始める場合はこの限りではありません)
オンラインのクラスだけ取ることもできます。

つまり、夏休みで日本に一時帰国しながら、単位を取得することもできるわけです。
※examは大学に来て受けろ、という講義もあるので注意が必要

休みたいなら夏休みにすればいいと思いますが
工夫して履修することもできますね。

15単位以上
日本の大学がどうなっているのかはよく知りませんが、
アメリカの大学は基本的に授業料は履修した単位分です。

しかし、大学によっては、授業料が履修した単位分ではなく
各学期15単位分で決められていて、12単位だろうが15単位だろうが18単位だろうが同じ授業料のところもありますね。
この場合12単位未満だと履修単位分の学費が適応されます、が最低12単位履修する必要のある留学生には関係のない話ですね。

つまり、大学がこの制度を採っているなら、できるだけ多く履修したほうが「お得」なわけです。

私は最大1学期で7クラス23単位履修したことがあります。
成績は全てAでした。
寝る暇も十二分にありました。

全部が教室で行られるものだったら、相当大変だったかもしれません。
しかし、上手にオンラインの講義なども履修すれば意外と余裕を持って
なんとかなるもんだ、と感じたのがこの学期でした。

履修のコツをつかめば20単位以上もなんとかなります。

注意として、18単位以上履修するにはAcademic Adviserの許可が必要な場合がほとんとです。
事前に履修予定の講義と前回までの学期の成績を見せて許可をもらいましょう。

 

結論
何単位取ればいいんだ?という問いに対して私の答えは
「できるだけ多く取れ」です。

多めに履修して無理だと感じたらクラスをドロップするという選択肢もあります。
(私はしたことないですが)
はじめの内に多く取っておけば後が楽にもなるでしょう。

というわけで、意外と何とかなるから多めに履修しましょう。
という話でした。

Have a good one.

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