アメリカの大学システム~学期編~

Howdy.

アメリカの大学に通うなら知っておきたいアメリカ大学のシステム
まず大学は何月から始まるのか?って疑問から。
日本だと、新年度は4月からですがアメリカは夏の終わりから始まります。
「夏の終わり」という曖昧な表現をしたのは、学校によって違い過ぎて「ここから!」と言えないからです。

ちなみに、アメリカでは大学受験のために高校生が志望校に大挙して押し寄せることは無いので、受験によって大学が休みになることはありません

というわけで、アメリカの大学の学期についてです。

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学期
日本だと、前期・後期に分かれてるんでしょうか。3学期のところもあるんでしょうか。
公立、私立でも違いがありそうですね。
アメリカの大学の多くは2期制にあたるsemester(セメスター)制を採っています。
FallとSpringの2期がメイン、Summerは取りたいならどうぞ、って感じです。

米国内で合法的に働けて、市民権を持ってたりするとPart-time Studentといって各学期ちょっとずつだけ講義を履修するなんてこともできますが、
留学生は基本的にFull-time Studentである必要があります。
なのでFallとSpringは最低でも12単位の履修が必要です。
(Summerから留学が始まるならSummerに9単位の履修が必要)
※大学院はFall,Springに9単位必要

semesterの他にはquarter(クオーター)制があります。
UC(University of California  カリフォルニア大学)系列の大学が採用しています。

quarterというのは4分の1という意味で、1年を4分割した学期ですよ、ということです。
なのでquarterはアメフトやバスケの試合の区切りでも使われていますね。
他にも、$1の4分の1にあたる25セントコインのこともquarterと言います。
時間でも、9:45なら quarter to ten で 10時まで15分(60分の4分の1)と表現したりします。

semesterとquarterの違い
semester制はfinal exam(期末試験)を含めて16週で1学期
quarter制なら11週です。

3単位の講義なら週に3時間、
4単位の講義ならほとんどがLab(実習や実験など)と並行なので週に6時間(Labは3時間で1単位とカウント)の履修が必要です。

(厳密には50分で1単位ですか、学校によっては特に週に2日しか授業がない科目だと講義時間が長くなるので途中に休憩を入れられるように1時間1単位で設定しているところもある。)

semesterは8月終わりか9月頭~12月のクリスマス前までがFall、1月~5月までがSpring、6月~8月がSummerです。
quarterは10月~12月までがFall、1月~3月がWinter、3月下旬か4月頭~6月までがSpring、7月~9月がSummerであることが多いようです。

semester制の多くの専攻はだいたい120単位以上
quarter制の多くの専攻はだいたい180単位以上で学位取得、卒業となります。

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どっちが良いのか
まあ、普通に考えれば各学期が短いquarter制の方が短期間で同じ内容をやるのでキツイんでしょうが。
(本当に同じ範囲を学習するのかは大学と教授によるので何とも言えませんが)

簡単な算数をしてみましょう。
留学生が取らなければいけない単位は各学期12単位です。
semester制とquarter制、それぞれ学期ごとに12単位取り続けたとして、卒業までにどれだけかかるでしょう?

semesterだと12単位を1年に2学期ずつ取るので120÷12で10学期。
つまり5年かかります

一方quarter制だと12単位を1年に3学期(semesterと同様Summerは義務ではない)ずつ取るので180÷12で15学期。
こちらも5年

アメリカの大学生は卒業するのに平均5~6年かかるとも言いますが、理由はこれです。

4年で卒業したい?
じゃあ、そうしましょう。先ほどと同じくSummerを履修せずに夏休みにするという計算で行くと、
semester制→120÷4年で毎年30単位、つまり各学期15単位
quarter→面倒なので省略しますが、同じく各学期15単位

一緒ですね。なのでquarterの単位はsemesterの3分の2の価値があるとして扱われます。

卒業までの期間などには特に違いはないので完全に好みの問題です。
私はテンポ速い方が良いのでquarterの方が良いと思うんですが、あいにく私の学校はsemester制、
そもそもquarterの学校ってそんなに多くないと思います。

アメリカ大学の3分の2くらいがsemester制だという話を聞いたことがあります。

semesterかquarterかどうかで大学を選ぶのではなく、
大学と教授で選ぶべきだろうというのが、私の意見です。

学年
まず、高校・大学の学年は英語だと1st、2nd…ではなくFreshman、Sophomore、Junior、Seniorです。
それぞれ、フレッシュマン、サファモア、ジュニア、シニアと読みます。
アメリカの高校は4年制なので高校でも一緒です)
1st、2ndというと小学生だと思われますからね。

日本の大学は基本的に在籍年数で学年が上がっていきますよね。
アメリカでは在籍年数と学年は関係ありません。

じゃあ何で判断するのか、「取得単位数」です。
たいていの学校で
0~29hours(単位)→Freshman
30~59hours→Sophomore
60~89hours→Junior
90+hours→Senior
という区切りになります。

単位は英語で
セメスター制ならsemester credit hour
クオーター制ならquarter credit hourです。

といってもこの学年といのは先輩後輩という意識の無いアメリカでは普段は全く重要ではなく、

学年が重要になるのは、履修登録の時くらいでしょうか。
Senior→Juniorの順に履修登録ができる。とかはあります。

というわけで、アメリカ大学、学期の話でした。
Have a good one.

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